町の騒音を採録した録音テープはレコードとして保護されますか。

著作権法上レコードとして保護されます。

著作権法は、レコードを「蓄音機用音盤、録音テープその他の物に音を固定したもの」としていますが、固定された音の種類等に限定があるわけではなく、演奏された音楽の音はもちろんのこと、質問のように町の騒音であっても問題はありません（第2条第1項第5号）。

	コンサートの主催者に無断で採録した録音テープは、レコードとして保護されますか。
	コンサートの様子をビデオで撮ったテープはレコードとして保護されますか。
	レコードの権利は、いつから、いつまで保護されるのですか。
	コンピュータで作成した電子音を録音したCDはレコードとして保護されますか。
	音楽CDをMDにコピーをするのは、レコードの複製に該当するのですか。
	映像ソフトのBGMにレコード音源を使っていますが、当該映像ソフトを複製すれば、レコードを複製したといえるのですか。
	私の会社はレコードの原盤制作を行っている日本法人ですが、わが社のレコード原盤の権利が日本で保護される場合は、どのような場合ですか。
	著作隣接権制度ができた現行著作権法の施行前(昭和46年前）に行われたレコードは保護されるのですか。
	私は、レコード原盤を作っている音楽出版者の録音技術者ですが、私が担当したレコード原盤の権利（レコード製作者の権利）は私にあるのでしょうか。
	米国法人が米国で制作したレコード原盤の権利は、日本で保護されますか。

レコード: 音（著作物に限られない）を最初に固定（録音）したもの（いわゆる「原盤」のこと）で、媒体は問わないので、CD、テープ、パソコンのハードディスクなどに録音された場合でも、レコードとなります(第2条第1項第5号)。なお、市販を目的としたレコード（原盤）の複製物（市販されている音楽CDなど）のことを「商業用レコード」と言います（第2条第1項第7号)。