監修した人や校閲した人は著作者になるのですか。

字句の修正程度を行った監修者や校閲者は一般的には著作者にはなりません。しかし、監修者等が自ら内容を検討し、相当部分について補正加筆するなど、著作物の創作に相当する行為があったと見られる場合は、監修者等ももとの著作者とともに共同著作者になります。

	数人で一緒に作成した作品の著作権はどうなりますか。
	著名人の依頼でゴーストライターが書いた作品を著名人の名前で出版した場合、著作者は誰になるのですか。
	著作者人格権は、著作者の生存間しか保護されないと聞きましたが、私の死後内容が勝手に改変されたとしても誰も守ってくれないのですか。
	「著作者」と「著作権者」とはどう違うのですか。
	著作者人格権は、いつまで保護されるのですか。
	座談会における出席者の発言は著作物ですか。その場合、著作者は誰になるのですか。
	他人の作品に自分の名前をつけて出版することは著作者人格権侵害となりますか。
	著作権は永久に保護されるのですか。
	著作者人格権も移転することがあるのですか。
	著作権の保護期間が経過していれば、有名な画家による厳粛な絵画を滑稽なものに改変してもよいのですか。

共同著作物: 二人以上の者が共同して創作した著作物であって、その各人の寄与分を分離して個別に利用できないものを「共同著作物」と呼びます（第2条第1項第12号）。具体的には、誰がどこを分担すると決めずに共同で書いた場合など、それぞれの人が書いた（創作した）部分を明確に区別できない場合のことです。ただし、第1章は誰、第2章は誰と分担するところを定めて書いた場合はこれに当てはまりません。

共同著作物の場合は、原則として、全員の合意によりその権利を行使することとされています（第65条第2項）。なお、この場合、当該著作権を代表して行使する者を定めることができます。また、著作権の保護期間は、最後に死亡した著作者の死亡時から起算されます（第51条第2項）。