Q.

わが社が開発したコンピュータプログラムの海賊版が大量に出回っています。刑事事件として取り上げてもらうにはどうしたらよいのでしょうか。

 プログラムの著作権  | 関連用語: 罰則

A.

被害者が捜査機関(警察、検察)に告訴する必要があります。

海賊版の製造や販売は著作権を侵害する行為です。著作権侵害の罪は「親告罪」といって、被害者が処罰を求めて告訴しなければ、起訴することはできません(第123条)。告訴できるのは被害者、つまり著作権者です。あなたの会社がそのプログラムの著作権者であれば会社が、著作権を譲渡している場合は譲渡を受けて著作権を所有している者が、告訴権者です。

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用語の説明

罰則
刑罰又は行政罰を定めた法律の規定を罰則と言います。

著作権法は、第8章(第119条-第124条)に罰則を規定しており、権利侵害者等に対しては、原則として刑事罰が科せられます。